小瀬鵜飼一千有余年の歴史

 鵜飼の歴史はきわめて古く、正倉院に残る奈良時代の戸籍に、既に『鵜飼』の名が登場することなどから、この頃から既に行われていた漁法だと考えられています。鵜飼は、朝廷をはじめとする時の権力者の保護を受けて来ました。『鵜匠』の命名は織田信長によるものと言われ、又、徳川家も苗字帯刀御免等の待遇を与えていました。そして明治23年には宮内省に属することとなり、現在に至るまで小瀬の鵜匠は宮内庁式部職の鵜匠として宮中の御用を続けると共に、伝統的な漁法を守り続けています。
静寂の中、清流の心地よい瀬音を聞きながら船は動きだします。かがり火の灯りだけに照らされながら、鵜は鵜匠の『ホウホウ』という掛声に励まされ、次々に水中に潜っては魚を捕えます。小瀬鵜飼の圧巻は『狩り下り』で、手縄で操られている鵜が間近にご覧頂けるのと同時に、鵜匠の巧みな手縄さばきも十分に堪能して頂けます。岸に屋形船を留めた後には、目前を鵜船が通る『付け見せ』も行われます。